LINEから個別相談の申し込みが来ない原因と対策|一斉配信より、最初の一通を変える
先に結論
LINEから個別相談の申し込みが来ないときは、メールマガジンと同じ一斉配信で、いきなり相談をご案内していないかを最初に確かめてください。LINEは会話に近い道具なので、最初の一通を答えやすい質問に変え、返ってきた答えに人の言葉で返し、やり取りの流れの中で相談をご案内すると、申し込みにつながりやすくなります。
LINEの友だちは増えているのに、個別相談の申し込みが来ない
LINEの管理画面を開くと、友だちの数は先月より増えています。それなのに、個別相談の予約の通知は鳴りません。思い切って「個別相談、受け付けています」と全員に送ってみると、翌日に増えていたのはブロックの数でした。御社のLINEでも、同じことが起きていないでしょうか。
商談でも、このお悩みをよく伺います。「相談を受け付けています、と送ったところで、基本的に返ってこない」「LINEから申し込む、という行動がそもそも起きにくい分野なのかな」。別の会社からは「リストは取るようにしたけれど、実際に運用できていないと意味がない」「ステップも何もない」というお声も伺いました。登録のあと、いきなり個別面談のご案内になっている形です。
代表の猪飼も、同じところでつまずいてきました。自社で講座を作って販売してきた中で、メールマガジンの一斉送信もステップ配信も、当たり前に使ってきた側です。「それをやるのが当たり前で、王道だった。でもここ数年、どんどん反応が下がってくる」と振り返ります。弊社がステップ配信でご支援してきたお客様でも、反応は年々下がってきました。
代表がそこから出した答えは「一斉送信はもうダメ。正解の型がなくなった。個別がキーワード」というものです。登録が集まっているなら、入り口は動いています。止まっているのは登録したあとのやり取りで、その形がLINEという道具に合っていないのです。
まず、どこで止まっているかを数字で確かめる
書き換える前に、ひと月分の数字を出します。見るのは次の3つで十分です。
| 見る数字 | 出し方 | 低いときに見直す場所 |
|---|---|---|
| 最初の一通への反応率 | 返信・回答した人数 ÷ 登録数 | 登録直後に届く一通 |
| ブロック率 | ブロックした人数 ÷ 登録数 | 配信の頻度と中身 |
| 相談の申し込み率 | 申し込み数 ÷ 登録数 | 相談のご案内の出し方 |
例(仮の数字)として、ひと月の登録が200人で、最初の質問に答えた方が10人、相談の申し込みが1件だったとします。この場合、相談のご案内の文面を磨くより先に、最初の一通に5%しか反応がないことが問題です。反対に、最初の質問には40人が答えているのに申し込みが1件なら、原因はやり取りから相談への流れにあります。
数字が取れていない場合は、登録者からの返信を誰かが読んで返しているかを、まず確かめてください。返信が来ても誰も返していない、という状態は珍しくありません。
LINEはメールではない。全員への相談リンクが信頼を減らしていく
LINEは、友人や家族とやり取りするときに開くアプリです。代表は「LINEはメールじゃないので、コミュニケーションなんですよね。会話に近い。パーソナルなメッセージが届けば、基本、人は反応する」と話しています。
そこへメールマガジンのつもりで一斉にお知らせを送ると、家族からのメッセージの隣に広告が並ぶことになります。とくに、個別相談のリンクを全員に送るやり方について、代表は「あれがどんどん信頼残高を下げる」と言い切ります。
申し込む側から見ると、個別相談は重い一歩です。時間を取り、顔を出し、お金の話になるかもしれないからです。代表の言葉を借りれば「売り込まれたら嫌だな、と思われる」一歩です。まだ関心が育っていない方には、相談のご案内は売り込みにしか見えません。
一般には、ステップ配信で少しずつ教育し、最後に相談をご案内する形が定番とされています。ステップ配信は続けても大丈夫です。ただ、同じ文面をいくらでも大勢に届けられる時代だからこそ、その中に、その方に向けた一通がなければ返事は来ません。弊社がおすすめしているのは、ステップ配信の流れは残したまま、最初の一通を答えやすい質問に変え、返ってきた答えには人が返す形を足すことです。値引きで申し込みを集める方法もおすすめしません。値引きで集まるのは値段で選ぶ方で、高単価の商品・サービスを必要としている方とは限らないからです。
最初の一通を、答えやすい質問に変える
最初に書き換えるのは、登録した直後に届く一通です。ここで返事がなければ、その後のメッセージはほとんど読まれません。
代表がいちばん惜しいと言うのは、質問が難しくて手が止まり、そのまま忘れられてしまうことです。「これがいちばん深い損失」と言います。だから最初の一通は、考えなくても答えられる質問にします。選択肢を2つか3つ並べ、A・B・Cの記号で返していただく形です。
変える前の一通が「ご登録ありがとうございます。特典はこちらです。個別相談も受け付けています」だとします。これを「ご登録ありがとうございます。担当の〇〇です。特典をお送りする前に、一つだけ教えてください。いまの状況にいちばん近いのはどれですか。Aは□□で困っている、Bは□□を始めたばかり、Cは情報を集めている段階、です。記号で返信いただければ、合った資料をお送りします」に変えます(例)。
伝えている中身は、前とほとんど変わりません。違うのは、読んだ方が指一本で返事をできるかどうかです。LINEで最初に送るべきなのは、相談のご案内ではなく、返事をしたくなる一つの質問です。
返ってきた記号で、相手の状況が分かります。資料も合ったものを送れるので、次の返事が来やすくなります。Cの方には無理に相談をご案内せず、情報をお送りしながら様子を見ます。
質問は1つか2つで十分です。代表は「ファネルが深ければ深いほど、下の階層は見られない」と言います。弊社が以前拝見した導線でも、診断と何問ものアンケートを重ねた先に個別相談があり、予約は入るものの、情報を集めに来た方ばかりになっていました。
返ってきた答えに、人の言葉で返す
答えが返ってきたら、そこからが会話です。ここで定型の自動返信だけが返ると、相手はすぐに機械とのやり取りだと気づきます。温かみのあるメッセージを届けたくてLINEを使っているのに、返事が機械的になっている。代表はこの状態を「本末転倒」と表現します。
返信は、相手が書いた言葉に一つ触れるだけで変わります。「Aとのこと、ありがとうございます。□□で困っている方からは、〇〇というご相談をよく伺います。〇〇様の場合は、どのあたりがいちばん気になっていますか」(例)。相手の答えを受け取り、もう一つだけ聞く。これを数回くり返します。
一人ずつ返すのは手間がかかります。弊社では、調べものや下書きには仕組みを使い、送る前には必ず人が目を通しています。
「だらっとしたチャットが続くのは心配」というお声も伺います。会話の目的は、相手の状況を知り、相談がお役に立つ方かどうかを見極めることです。聞くことを先に決めておけば、数回のやり取りで、相談をご案内してよい方かどうかが分かります。たとえば、いま何に困っているか、これまでに何を試したか、いつまでにどうなりたいか、の3つです(例)。3つがそろった方には相談をご案内し、そろわない方には無理に進めません。
個別相談は、話の流れの中でご案内する
相談のご案内は、やり取りの中で相手の困りごとがはっきりしてから出します。たとえば「お話を伺っていると、□□のところは、文章でお伝えするより一度お話ししたほうが早そうです。30分ほど、オンラインでお時間をいただけますか」(例)。相手が話したことを受けての提案なので、売り込みではなく、会話の続きとして受け取っていただけます。
このとき、どんな方に向けた相談かを書き添えます。商談では「ライトな層を排除したい」というお悩みも伺いますが、そういうときこそ対象をはっきり書いてください。対象を絞ったご案内は、合わない方を遠ざけ、来てほしい方の背中を押します。
相談をご案内しなかった方とも、やり取りは切りません。Cを選んだ方や、返事が途中で止まった方には、ひと月ほどあけて、その方の答えに関わる短い情報を一通送ります。関心が育ったところで、また質問から始めます。
申し込まれたあと、面談に来ていただくまでの流れは、別のコラムで詳しく書いています。
眠っているLINEのリストは、100人ずつ起こしていく
登録者が数百人、数千人いるのに動いていないなら、新しく広告で集めるより先に、そのリストから始めてください。代表は「ほったらかしが一番もったいない」と言います。
ただし、一度に全員へ送らないでください。100人ほどずつに分けて、答えやすい質問から送り直します。代表は「一気に送ってしまうと、施策がうまくいったかどうかも分からず、改善もできずに終わってしまう」と話しています。少人数で反応を見て、文面を直してから、次の100人に送ります。
連絡先をLINEだけにしないことも大切です。代表自身、LINEのアカウントを2度止められ、それまでに集めた方に一度に連絡できなくなった経験があります。やり取りの中で、メールアドレスもお預かりしておいてください。
LINEの反応を取り戻すのに、うまい売り文句はいりません。必要なのは、御社からのメッセージを「お知らせ」から「会話」に戻すことです。明日、登録したばかりの方になったつもりで、御社のLINEで最初に届く一通を読んでみてください。自分なら返事をしたくなるでしょうか。ならなければ、その一通をA・B・Cで答えられる質問に書き換えるところから始めてください。
よくある質問
LINEのステップ配信は、もう効果がないのですか。
効果がなくなったわけではありません。続けても大丈夫です。ただ、弊社が支援してきた中でも一斉配信やステップ配信の反応は年々下がっているので、最初の一通に答えやすい質問を入れ、返ってきた答えには人が返す形を組み合わせることをおすすめします。
個別相談のご案内は、登録から何通目に送ればよいですか。
通数で決めるより、相手の反応で決めることをおすすめします。答えやすい質問に返事があり、困りごとがはっきりした方に、話の流れでご案内します。反応がない方も含めて、決まった通数で全員にリンクを送る形は、ブロックが増えやすくなります。
LINEの返信は、チャットボットではだめですか。
自動の返信だけだと、相手は機械とのやり取りだとすぐに気づき、返事が続きにくくなります。振り分けや下書きに仕組みを使うのは構いませんが、送る前に人が目を通し、相手の言葉に一つ触れて返す形をおすすめします。
古いLINEのリストに、いきなりキャンペーンを送ってもよいですか。
登録から時間がたった方は、登録したこと自体を忘れていることが多く、いきなりのご案内はブロックにつながりやすくなります。まず答えやすい質問で思い出していただき、少人数に分けて反応を見てから、ご案内に進んでください。
